2019.07.17
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多言語音声翻訳技術、病院などで性能評価を実施
情報通信白書に記載

メディカルサポネット 編集部からのコメント

総務省が平成30年版情報通信白書を公開しました。近年、音声翻訳技術が飛躍的な進化をとげています。音声翻訳ツールに話した内容がAIによって翻訳、音声合成でスピーディーに通訳される便利さから、観光客や在日外国人の方が、使っている姿を目にされた方も少なくないのではないでしょうか。今後、雑音の中で会話をさらに正確に認識するための雑音抑圧技術の開発や、病院など医療現場での性能評価が予定されています。医療施設を利用される外国人は年々増えてます。診察する側、される側、ともに心にゆとりを持てるツールの開発に期待が高まります。

   

 総務省が9日に公表した情報通信白書(2019年版)では、「多言語音声翻訳技術の研究・実証の推進」の具体的な取り組みや方向性が盛り込まれている。病院や商業施設、鉄道、タクシーなどの実際の現場での性能評価を実施していることを取り上げ、「質の高い対訳データによる多言語音声翻訳技術のさらなる高精度化に向けて取り組んでいる」と説明している。【新井哉】

 

総務省が公表した2019年版「情報通信白書」

  

 総務省は15年度から5年間の計画で、多言語音声翻訳システムを社会実装する上で必要な取り組みとして、周囲のさまざまな雑音の中で会話を正確に認識するための雑音抑圧技術などの研究開発などを行っている。

  

 白書では、18年度に岐阜市や中部国際空港(セントレア)などの協力を得て、訪日外国人が旅行していることを想定した大規模実証実験を初めて行ったことを説明。この実験は、▽医療▽防災▽鉄道▽タクシー▽ショッピング―の5分野を横断したものだったとしている。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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