2018.05.01
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看護師採用を成功させるために求人票に記載すべき10の項目

―求人票で他社との差別化!応募者数増加のポイント―

求職者が求人を選定する上で重要視するポイントとして、基本的な労働条件はもちろんのこと、職場環境や人間関係、働きやすさに注目しているケースも多く見受けられます。本記事では、「労働条件」以外の内容をいかにPRし、母集団形成につなげていくかを徹底解説します。

求人票に詳細を記載すべき10の項目

仕事内容(配属先)

仕事内容(配属先)に強い希望をお持ちの求職者もいらっしゃいます。

例:心臓血管外科病棟希望者、脳神経外科病棟希望者など

入職時に配属希望がどの程度通るのか、また配属先ごとの募集人数を記載することも有効です。

配属先ごとに詳細な情報を提示することで、求職者がより入職後のイメージを持ちやすくなります。

■病院の場合

・整形外科病棟 2名

・内科混合病棟(消化器内科・一般内科) 1名

・手術室 1名

■施設の場合

・施設看護師 1名

・併設訪問看護ステーション 2名

※仕事内容や配属先が異なる場合は、同一施設内での看護師採用でも明記する方が望ましい方法です。

就業時間

所定の労働時間に加え、「実際の出勤時間」や「交代シフトの時間設定」を重視される求職者もいます。例えば申し送りの時間も加味されたシフト設定をされているのか、もしそうでない場合は勤務終了後に残って、または、勤務時間前に出勤して対応するのかなど、勤務実態を事前に把握したいというニーズもあるため、所定就業時間と併せて明示することで入職後のミスマッチ解消にもつながります。

(例)

1日の流れを可視化することで、求職者が入職後のイメージを持つことができ、

応募者数の増加や入職後のミスマッチの軽減にもつながります。


【病棟看護師/日勤帯の1日の流れ】  

【病棟看護師/夜勤帯の1日の流れ】 

残業時間

求人票上はあくまでも平均の残業時間を記載しますが、どの医療機関においても繁忙期・閑散期が存在しますので、できる限り実態に近い情報を開示すると入職後の長期定着につながります。また、残業を削減するための現在行っている取り組み、または今後の取り組みなども、PR事項として記載すると求職者も安心して応募できます。

休日・休暇

休日・休暇は、”求職者が重視する応募先の選定基準”の中で上位に入る項目です。特に「年間休日」を軸に求人票を見られている求職者が多く、夏季休暇・年末年始休暇・有給休暇の付与実績・取得方法を確認したいというニーズも多く見受けられます。

【休日・休暇を求人票に記載する上でのポイント】

※「年間休日」は「所定休日・所定休暇の合計日数」であり、有給休暇の付与日数は含みません。

※各休暇の取得実績・方法やシフトの組み方(シフト希望の提出日、シフト決定日、連休の有無など)も有効な情報です。

給与条件

求人票上では一般的に【月収●万円~●万円】といった記載が多いものですが、求職者は自身と同じ「学歴」・「経験」・「雇用形態」でどれくらいの給与になるのかを判断基準とされています。

モデルケースが複数パターン提示されているとイメージしやすく、応募率向上の可能性も。

(例)

大卒・1年経験モデル:月収●万円(諸手当込)/年収●万円(諸手当込)

大卒・3年経験モデル:月収●万円(諸手当込)/年収●万円(諸手当込)

大卒・5年経験モデル:月収●万円(諸手当込)/年収●万円(諸手当込)

大卒・10年経験モデル:月収●万円(諸手当込)/年収●万円(諸手当込)

専門卒・1年経験モデル:月収●万円(諸手当込)/年収●万円(諸手当込)

専門卒・3年経験モデル:月収●万円(諸手当込)/年収●万円(諸手当込)

専門卒・5年経験モデル:月収●万円(諸手当込)/年収●万円(諸手当込)

専門卒・10年経験モデル:月収●万円(諸手当込)/年収●万円(諸手当込)

※加えて、賞与額・昇給の有無、過去実績も重要な項目となります。

社会保険(健康保険、年金、労災、雇用)

加入する健康保険、年金の種類によって、求職者への助成金等の内容が異なります。健康保険or医師国保、厚生年金or国民年金など、事業所が加入している保険の詳細を記載することが大切です。

教育体制

入職後の教育を重視している応募者は多く、内容や期間等を細かく求人票に記載すると、より応募者へのアピールにつながります。新卒/既卒ごとに、入職後の教育スケジュールや期間・流れ・内容が異なる場合は、それぞれ明示するのが望ましい方法です。

また、認定看護師・専門看護師資格の取得を目指している求職者もいらっしゃるため、支援制度などがあればぜひ記載しましょう。キャリアプラン(ジェネラリストorスペシャリストorマネジメント)などについても同様です。研修や勉強会・委員会活動などはどのようなスケジュールで(頻度や定時内or定時後)実施されるのかも、注目される項目の一つとなります。

看護体制

以下が応募者から重要視されるポイントとして多い項目です。

・配属先ごとの診療科目

・患者の疾患

・在院日数

・受け持ちの患者数

・看護方式(チームナーシング/プライマリーナーシング/機能別看護など)

・部署ごとの看護体制(日勤・夜勤の看護配置)

・勉強会・研修の有無(実施頻度や開催時間)

・看護と介護業務の分担ルール

………など

上記項目は、ご家庭との両立を考えられている求職者が「忙しさ」を判断する基準として注目されているケースも見受けられます。

サポート体制

看護職員の多くが女性であるということもあり、長期的な就業を希望されている方ほど、『結婚』、『出産』、『育児』、『介護』など人生のターニングポイントを想定した上で勤務先を選択される傾向にあります。

・産前・産後休業

・育児休業

・介護休業

・託児所 など、

サポート制度の内容やこれまでの利用実績(制度利用者の勤続年数、休業からの復帰率、復帰後のフォローなど)を記載しておくと、応募意欲の喚起につながります。

職場環境

配属先の「働く環境」を重視される求職者も多くいらっしゃいます。看護部長・師長(勤続年数、経験、年齢、運営方針、志向性など)や、共に働く職員(年齢層、同年代の方が配属先にいるか、新卒/既卒入職率など)についての情報を提供することも重要です。

まとめ

求人票は、母集団形成に重要な鍵となります。

求人票の内容に変更があった場合は、随時情報の更新を行なってください。

求人票の書き方や更新頻度によって、母集団形成に大きく影響します。

応募者数に課題をお持ちの法人・企業様は、求人票の見直しをしましょう。

しっかりとした採用ノウハウを知ることで、採用の効率化やコストの削減にもつながります。

求人票に関するご相談や採用活動に関するお悩みは、お気軽にマイナビまでご相談ください。

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メディカルサポネット編集部

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