2020.11.11
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採用担当者必見!
初めてのWEB面接でも失敗しないコツ

~医療機関・薬局・介護施設の人事担当者がおさえておきたいWEB面接成功のポイント~

 

「応募者との面接は直接対面が必須」そう思い込んでいませんか?

  

対面での面接が望ましいのはもちろんですが、感染症対策の観点に加え、遠方からの応募者にも負担をかけずに選考を実施できる点でも、場所を問わない「WEB面接」が医療・介護業界においても必要不可欠になりつつあります。

 

特に人材不足にお悩みの法人・事業所にとっては、スピーディーに採用を進めるための新たな手法とも言えるでしょう。初めてのWEB面接で失敗しない、そして応募者に良い印象を与えることのできる面接方法をご紹介します。

 

WEB面接の導入で企業満足度向上

 

マイナビが実施した「中途採用実態調査(2020年)」では、WEB面接を導入している企業は対面選考のみの企業よりも採用満足度が高いという結果が出ています。

WEB面接に対する評価は「満足」「不満」がそれぞれ50%前後で拮抗しているものの、今後も利用を続けると回答した企業は計87.3%と大半を占めました。

医療・福祉・介護業界に注目すると、全業種の中でもWEB面接を高く評価している割合が高いことがわかります。

さらにWEB面接実施企業は、対面面接のみ実施企業に比べ、採用した人に対して入社後の「良いギャップ」を感じているケースが多く、満足度も高い傾向にあります。WEB面接は応募者だけでなく企業側にも評価されていることがわかります。

 

 

 

 

<出典>

株式会社マイナビ「中途採用実態調査(2020年10月)」

調査時期:2020年8月

 

人材採用を成功させるには、WEB面接の成否が大きく影響していると言えます。

応募者に良い印象を与えて意向度を上げる面接を実施するために、おさえておきたいポイントを確認しましょう。

  

WEB面接ツールの選び方

 

 まずは面接の振り返りや面接官のフィードバック等にも活用できる「録画機能」や、「資料共有機能」など、必要な機能を見極めてWEB面接ツールを選びましょう。導入前に疎通テストが可能なサービスもあり、お持ちのPC・スマホ・タブレットに対応しているかを導入前に確認することをおすすめします。

無料で使えるものも多くありますが、採用面接では個人情報も多く飛び交うためセキュリティ面で信頼できるツールかどうかも重要なポイントです。

※当記事の最後で、おすすめのWEB面接ツールをご紹介しています。

 

WEB面接ツールの基本機能

●導入前の疎通テスト

●録画

●画面共有

●自動メール送信

●チャット

●メモ

●アンケート

 

  

WEB面接前の準備はしっかりと

 

①WEB面接用のツール

②PC・タブレット・スマートフォン(スマートフォンスタンド)※①に対応している機種をご用意ください

③イヤホンマイク、(カメラ機能が無いPCの場合は)外付けカメラ

④ネットワーク環境の確認

 

上記4点さえ準備できれば応募者は自宅から面接が受けられ、また採用担当者も場所を問わず面接を実施することが可能です。

 

 

採用成功に向けたポイント

 

■法人説明用の資料を用意する

WEB面接ツール上の「画面共有」機能を使用して、資料(PowerPointやPDF等)を用いた説明を行うことが出来ます。法人の特徴や業務内容の説明を丁寧にすることが、応募者の入職意向度の向上にもつながります。

 

■事前に面接内容を案内する

応募者も初めてのWEB面接では緊張していることが多いため、事前に面接の流れやツールの説明資料などを送付すると、安心して面接に臨むことができます。例えば下記のような項目を案内しておくと、スムーズに選考が進みます。

※WEB面接ツールによっては自動で配信されるものもございます。

●WEB面接に使用するアプリケーション・ツール名

●動作環境や推奨スペック

●接続に必要な設定、注意点

●通信料金支給の有無

●面接所要時間、面接内容

●緊急時の連絡先電話番号

■オンライン職場見学を実施する

遠方の求職者が応募先に出向くことが難しい場合や、感染症対策で職場内の見学を中止している医療機関・薬局・介護事業所の中には、WEB面接ツールに接続したモバイル端末カメラを活用して簡易的に「オンライン職場見学」を行っているケースも。遠隔でも見学を行うことで少しでもギャップを減らし、入職後の人材定着につながります。

 

 

面接当日

 

WEB面接のメリットは多くありますが、活用する上でのデメリットもきちんと理解しておくことで、急なトラブルなども回避できます。面接前に再度確認しておきましょう。

 

通信・機器トラブルが起きないか

場所を問わずいつでも実施できる一方で、インターネット環境が整っていることが条件となるのがWEB面接の弱点です。通信状況によっては、選考がストップしてしまうこともありえます。面接予定時間の15分前には準備を始め、ネットワーク・ツールの動作を確認しましょう。


 

面接官の反応は少しオーバーに

WEB面接では、カメラやマイクを通じて面接を行うため、対面での面接のように相手の表情や反応を汲み取りにくい傾向にあります。音声に問題がないか、面接官が意図した質問がきちんと伝わっているのかなどに注意しながら面接を進める必要があります。面接官の対応は応募者の意向度に影響するため、「入職したい」と思われるような面接ができれば更に志望度が高まります。

 

〇周りの音・環境に注意

WEB面接中に特に注意しなければならないポイントは、周囲の音と環境です。

職場内で面接を行う際は、無関係な個人情報や機密情報が映り込まないかを確認し、できる限り壁などが背景になる場所で面接を行いましょう。またマイクの性能によっては職場で話している会話を拾ってしまうこともあるため、会議室や別室で実施するのがベストです。職場外で面接を行う際も、環境音や背景の映り込み、服装、明るさに注意が必要です。

 

〇「画面共有」前には資料・画面を再度確認

「画面共有」を行う際は、誤って他の資料を共有してしまわないよう、PC上には共有する資料のみを起動しておくことをおすすめします。また応募者側でもスマホ等で録画や撮影が可能なため、共有する資料の内容にもご注意ください。メールやチャットの通知も事前にオフにしておき、画面共有中に内容が見えてしまうことがないようにしましょう。

 

これからの採用選考に欠かせない存在となる「WEB面接」。メリット・注意点を把握した上で、ぜひ人材採用の成功に向けて活用ください。

 

  

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