2018.03.13
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医療療養25対1、根強い20対1への転換意向
日慢協、介護医療院への転換で調査

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本慢性期医療協会(日慢協)は3月8日に定例記者会見を開き、介護医療院への転換に関するアンケート結果を公表しました。医療療養病床(25対1)と介護療養病床を持つ会員病院を対象に2018年2月に実施され、224病院が回答しました。アンケート結果によると、医療療養病床(25対1)を持つ病院では、3677床(54.1%)が20対1への転換を考えているとの結果が出ました。


日本慢性期医療協会(日慢協)は8日に定例記者会見を開き、介護医療院への転換に関するアンケート結果を公表した。25対1の医療療養病床を持つ病院のうち、20対1の医療療養病床への転換を考えているのは54.1%(病床ベース)で、介護医療院(I型とII型の合計)の9.2%と比べると、病院は医療療養病床にとどまりたいようだ。【大戸豊】

アンケートは、医療療養病床(25対1)と介護療養病床を持つ会員病院を対象に2018年2月に実施し、224病院が回答した。回答病院の病床運営状況は、医療療養病床(25対1)6797床(93病院)、介護療養病床1万2754床(163病院)となっている(両方の病床を持つ病院も含まれる)。

グラフ 医療療養病床(25対1)と介護療養病床の転換予定先

日慢協 定例会見資料より


現在、医療療養病床(25対1)を持つ病院では、3677床(54.1%)で20対1への転換を考えていた。転換予定時期は18年が3047床と8割以上を占めた。その一方で、介護医療院への転換を考えているのは、I型(サービス費I-IIIの合計)で420床、II型(同)で207床と1割を切っている。

また、介護療養病床を持っている病院では、介護医療院への転換意向が54.3%と過半数を占めた。その内訳はI型6803床、II型は111床と、圧倒的にI型が多かった。

介護医療院への転換時期については、▽18年3390床▽19年1334床▽20年1228床▽21年469床-などで、介護医療院への転換を促す「移行定着支援加算」(1年間を限度)が18年度介護報酬改定で新設され、算定期限が21年3月末であることも影響しているとみられる。

出典:医療介護CBニュース

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