2021.06.24
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国にワクチン供給計画の提示求める、日医会長
宣言解除前から人流増加でリバウンドを懸念

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本医師会の中川俊男会長は23日、接種施設からの、ワクチンの供給量が具体的にわからないため計画が立てにくいとの声を受けて、国に対して供給計画の提示を求めました。ワクチン接種の予約は、供給計画を踏まえて受け付けているため、供給量が不透明であれば接種が滞ることなどから、医療資源を効率的に活用するために各自治体や医療機関に示してほしいと要望しています。

 

会見する中川会長(23日、日医会館)

 

 日本医師会の中川俊男会長は23日の定例記者会見で、ファイザー社製のワクチンについて、7月以降の供給量が接種施設に具体的に示されておらず、計画が立てにくいとの声が多数寄せられているため、国に対して供給計画の提示を求めたいと話した。【齋藤栄子】

 

 ワクチン接種の予約は、供給計画を踏まえて受け付けているため、供給量が不透明であれば接種が滞ることなどから、供給計画をオープンにすることは契約上の問題などで「容易ではないと承知している」としつつも、医療資源を効率的に活用するために各自治体や医療機関に示してほしいと要望した。

 

 また、都道府県医師会長からも、ワクチンが不足するとの情報に対し心配する声があるという。田村憲久厚生労働相が22日の会見で、自治体や医療機関に配布したワクチンの在庫量を調査すると発表したことから、総数としては希望する人が全て接種するワクチン量は十分確保されているだろうとの見方で、「偏在が解消されて適切に配送されるだろうし、されなければいけない」などと話した。

 

 一方、緊急事態宣言解除前から人流が増えていることに対し、前回の緊急事態宣言の解除後と非常に似た状況だと懸念を示し、「リバウンドの可能性は非常に高い」と危機感を表した。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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