2021.06.15
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1日60回接種で1日当たり17万5千円支給、東京都
50-59回には10万円

メディカルサポネット 編集部からのコメント

東京都は、高齢者への新型コロナウイルスワクチンの個別接種を実施した都内の医療機関に対して、1日60回以上の接種を行った病院や診療所に17万5,000円、50-59回なら10万円、30-49回には8万5,000円の協力金をそれぞれ1日当たり支給する方針を明らかにしました。

 

東京都庁

 

 東京都は、高齢者への新型コロナウイルスワクチンの個別接種を実施した都内の医療機関に協力金を支給する方針を明らかにした。1日に60回以上接種した病院や診療所に17万5,000円、50-59回なら10万円、30-49回には8万5,000円をそれぞれ1日当たり支給する。5月9日から7月31日までの接種が対象。病院などがこの協力金を受け取るには、7月24日の17時までに専用サイトに登録した上で、実績などを記載した申請書などを8月31日までに提出する必要がある。【松村秀士】

 

 対象となるのは、集合契約方式による区市町村との委託契約を締結した医療機関で、計120回以上の接種が必要となる。支給の上限は、1医療機関当たり計480回。例えば、1日30回ずつ接種する病院や診療所が協力金を得るには4日以上の接種が必要で、最大16日分の申請が可能となる。

 

 これとは別に、特別な人員体制を整えた上で1日50回以上の接種を一週間のうち1日以上達成した週が4週間以上ある病院に対し、都が医師1人につき7,550円、看護師ら1人当たり2,760円を1時間ごとに上乗せして支給する。

 

 都はまた、一週間で150回以上の接種を4週間以上行った診療所に3,000円、100-149回なら2,000円を、それぞれ1回ごとに上乗せして支給する。60回以上接種した場合などの協力金と併せて申請することも可能とするが、同じ日の接種回数を重複してカウントすることを認めない。

 

 要件は、▽区市町村の決定した方法に従ってワクチンの配送や受け取りを行い、受け取ったワクチンを冷蔵庫などで適切に保管したり、高齢者接種の予約受付や予約管理を行ったりする▽登録タブレットなどで接種実績の登録や区市町村への報告を適切に行う▽接種に伴って発生した副反応などに対して院内で適切な対応を行う-こと。

 

 都の担当者は、「今回の協力金は国によるワクチン接種体制支援事業を横出ししたもので、都の特別メニューになる」と説明。また、対象の医療機関への支給開始は9月以降になると話している。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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